しかし、当時、すでに50歳を迎えていた私と出会えるのは、40代女性ばかり。婚約破棄をくらった20代女性と出会いたかった私は、深く絶望しました。また、婚活パーティーにも参加してみましたが、ここでも似たような状況だったのです。

現実の壁を感じる中で、ふと街でナンパをしている男性を見かけたのです──今思えばこれが私の人生の転機でした。

その男性は、私と同じくらいの年齢でした。

50歳前後の男性が街中で、若くてとびきりかわいい女性に声をかけていて、その女性がとても楽しそうに笑っていたかと思うと、そのうちに二人ですっとカフェに入っていったのです。

ナンパは若者の手段で、おじさんには縁のないものだと思っていた私は衝撃を受けました。その時のことをきっかけに、私はナンパに興味をもち始めます。それまで、マッチングアプリや婚活パーティーで出会えなかった20代美女と、この場所であれば出会えると確信した瞬間でした。諦めかけていた可能性がそこにあるのではないかと思ったのです。

そしてインターネットでナンパの書き込みや動画を調べ、ナンパ商材なども手に入れ、実際にナンパを始めました。

その頃、以前から関心を寄せていた脳科学を本格的に学ぶため、東京大学大学院に進学。同時に、実践的な技術を身につけようと複数のナンパ塾にも通いましたが、いずれも成果には結びつきませんでした。教えられるのは王道的な手法ばかりで、結果を出していたのは、主に若く外見に恵まれた受講生たちだったのです。

限界を感じ始めた矢先、ある人物との出会いが転機となりました。従来の常識とは真逆ともいえるアプローチを体系化し、それを理論と実践の両面から指導するその師は、私にとって初めて“再現可能な成功体験”を与えてくれた存在でした。