『初めての女風デート利用』【みつき】
今まで指名していたセラピストYくんから離れて、他のセラピストさんを探す。何を基準に決めたらいいのか、たくさんいるセラピストの中から一人を選ぶことは本当に難しい。
安くないお金を払う。
外れくじは引きたくない。
そんな中、一人のセラピスト〝Kくん〟に目が留まった。フルモザイクで顔は見えないものの、清潔感がありそうな好青年。
女風の利用にも少しこなれてきた私は勢いに任せて、彼にDMをした。
「はじめまして。今日、会えますか?」
彼からの返答は、
「24時過ぎなら駆けつけます」
とのことだった。
24時、次の日は学校での仕事。完全昼職の私にとって、24時は夜中でしかない。
「ごめんなさい。また予定が合えば……」
というやりとりで終わった。
ただ、なんというか、彼とのメッセージのやりとりは、前のセラピスト〝Yくん〟とは違う心遣いを強く感じた。まだ前のセラピスト〝Yくん〟に会いたい気持ちは残っていた。でも、不満を抱えながら会い、お金を払ってサービスを受けるのは違う気がしていた。
2週間ほど経って、前に会えなかったセラピスト〝Kくん〟が気になり、DMをしてみた。
世間はクリスマスシーズン。
お店のホームページから見るとKくんのスケジュールは空いていた。
会えるかもしれない。
仕事も冬休みに入り、私は時間的にも融通が利く。
「24日12時から会えますか?」
〝いきなりクリスマスイブに予約打診をするなんて、よくしたものだ〟と改めて思う。
離婚もして、大きくなった娘たちも家にはいないだろうから、寂しかったのだと思う。
彼からの返信は、18時以降なら大丈夫というものだった。
都会には幸せそうなカップルが溢れる中、クリスマスイブの夜に「私は女風のセラピストに会いに行くのか」と、気持ちが落ちそうになったけれど、彼とのメッセージのやりとりから私との予定をなんとか合わせたいという深い心遣いが伝わってきていた。
〝クリスマスまで仕事。それもこんなおばさんと?〟
彼とのメッセージには、真摯に仕事に向かう姿勢と優しさが溢れていて、私はどうしてもKくんに会ってみたくなっていた。
何度かメッセージをする中で、12月25日18時からの予約に確定した。
クリスマスにホテルって空いているの? 私はラブホテル事情なんて全く知らない。その心配をそのままKくんに伝えた。
すると、彼は、会えそうなエリアのラブホテルに予約できるのかを確認してくれていた。47歳更年期に差し掛かる私の体はすごく不安定なものだった。まだ生理は来るものの、少しずつ早かったり遅かったり。
そして、待ち合わせの日の少し前に生理がきた。生理中は、性感マッサージは受けられない。それでも、彼に会いたい気持ちが抑えられなくて、ホテルではなく、居酒屋デート利用に変えてもらうことにした。
次回更新は4月2日(木)、22時の予定です。
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