【前回の記事を読む】老若男女問わず、全員で汗をかくことが会員増強・維持につながっている? ロータリークラブの導き出した「絶対法則」とは

4 D(Diversity)の意味するところ

次は、D(Diversity 多様性)を考えよう。

ここにいうDは、肥沃な土壌に蒔かれるべき「種」(タネ)のことだ。

種、すなわち迎える新会員の多様性(Diversity)を考えてみたい。

私たちが、新会員に求める資質にはいろいろあるが、何といっても一番は「楽天性」に尽きる。人としての陽気、明朗、快活さが最重要だ。

1 Dは「種」

私は大学教授であり、これまで四〇年以上学生と接してきた。大教室における単なる講義ではなく、ゼミナールで直接教育した学生や院生は八〇〇人を超える。

その連中と接してきて分かったことは、高校時代に少しだけ簿記・会計を勉強してきたネクラの学生に対して性格の明朗さを教えるよりも、簿記・会計の知識をまったく知らないネアカな学生に対して簿記・会計の知識を授けることの方が、早くて簡単だということだ。

毎年、定員一五人の私のゼミナールには、それを遥かに超える五〇~六〇人の学生が集まってくる。

私のゼミナールの選抜方法はただ一つ、面接だけ。学生一人につき一〇分ほどかけて、私が面接をする。選抜基準は、その学生が明るい性格の持ち主であるかどうかだけだ。

その二~三年後、学生たちは企業の就職試験に赴く。企業の面接者の年齢は私とほぼ同等だろう。

その人が学生に何を求めているかは容易に想像がつく。私が考えていることと同じだからだ。

そのうち、ゼミナールの学生たちからは続々と企業から内定を貰ったとの嬉しいメールが届く。一人で何社もの内定を貰う猛者もたくさん出る始末だ。

つまりは、陽気、明朗、快活な人間は誰からも好かれるということ。

ロータリーも同じだ。某青年団体なんかを経て、変に汚れていない人が望まれる。