子供たちは1年生の時はイメージがわかないのでしょう。何も言いませんでしたが、高校3年生になると、「お父さんはおかしい。普通親はずっと子供に側にいてほしいものだ」と言われましたが、自立が子供たちを成長させる重要ファクターだと考えていたので、譲りませんでした。今でも私は必要な教育と自立が、子供の成長にとって重要なファクターだと思っています。
そういう自立を大事にするように私を育てた親です。親の世代は戦中と戦後の何もない厳しい時代を生きてきていて、他人を当てにできないので、当然に自立を基本としていました。テレビの『ポツンと一軒家』という番組を見ればわかります。
都会の人からみれば、こんな山の中に高齢者が一人、または夫婦で住んでいて、子供がもう少し面倒をみてあげたらいいのにと思えるでしょうが、実は親は自立を楽しんでいます。気を使わないでいい、好きなことができる、自然が多いなど幸福なのです。
それに加えて時々子供や孫が遊びに来る、地域のコミュニティーもある、最高の人生です。これを都会に住んでいる子供が、一人で住むのはかわいそうだからと都会に連れてきたら、親は元気がなくなり、幸福感をなくしてしまいます。
つまり、この場合は親のためと言いながら、何かあったら大変だという子の気持ちだけで親の老後の人生に干渉しているのです。
親は本当に体調が悪くなれば、自分から施設に入りたいと言ってきます。その場合の施設も、自分の住んでいる地域の施設が一番です。知り合いが多いからです。死ぬまで親のコミュニティーを大事にすることは重要だと思います。環境が変わるとそれが親のストレスになって良くありません。
親は好きなことをしていて、何かが起こって急死したとしても覚悟はできています。子供の家にいても、病院にいても最後は亡くなるのです。このように親が自立を望む場合は、自立の良さを子供が理解でき、毎週1回でも訪問できれば、お互いの人生をあまり干渉せずに過ごせて、一番良い結果になると思われます。