機関投資家の行動パターンを知る
機関投資家は大きく、ロングオンリーとヘッジファンド(資金を集めて様々な方法で市場変動にかかわらず利益を追求するファンド)に分かれます。
以前は、ロングオンリーはファンダメンタルズ分析中心で、テクニカル分析はしない、ヘッジファンドはテクニカル中心でファンダメンタルズ分析は少ない、などとおおざっぱな理解でした。
しかし、最近はロングオンリーもしっかりチャート分析をしたうえでエントリーポイントを決めますし、ヘッジファンドのポートフォリオマネージャーが自ら企業を訪問し、経営陣と会って、ファンダメンタルズを知ったうえでポジションを決めるようになってきました。
昔の事業会社経営者は、大手のロングオンリーに株を保有してもらうことを優先し、ヘッジファンドとのミーティングに消極的だったように思います。
しかし、ヘッジファンドの多くは専任のアナリスト部隊を置くようになっていますし、セルサイドと対等の業界知識を有する人も増えてきました。
さらに、ヘッジファンドはファンダメンタルズ分析に基づいて割安な株価水準でエントリーし、目標株価に達したらいったん利益確定売りを行いますが、株価が下落したら、再び同じ銘柄に買いでエントリーすることが少なくありません。結果的に、数年間のうち半分以上の期間を保有してきたというケースが多いです。
一方、ロングオンリーはファンダメンタルズ分析でこれだと決めた銘柄をいったん購入したら、数年間はよほどのことがなければ売りません。
しかし、業界環境の変化等で売却した場合、次の数年間はポートフォリオへの再組み入れの検討もしないケースが少なくありません。事業会社の経営者からすれば、ヘッジファンドに持ってもらう意味が従来以上に高まったと言えるでしょう。
次回更新は3月10日(火)、8時の予定です。