第三章 アミとアライの出会い

その土地は、一面にひまわりの花が咲いていた。二十名ほどの人たちが、王室から雇われて、ひまわりの栽培に携わっていた。隣接する神殿には、毎日、ひまわりの花が飾られ、その神殿に参拝に来る人々は、この国の繁栄を願い、また、自分や家族のために、幸せを求めて祈るのであった。

そう、この国は龍の国、人々が平和に生きることができる、幸せの国であった。王室は栄えており、側室に王様の子どもたちは数多くいたのだが、正室のお妃様からは、なかなか子どもが生まれなかった。

やっと生まれた子どもが、女の子であった。王様はためらわずに、王族の名前である『アミ』という名をその子に与えた。

アミは、神殿で奉仕をする時に、いつもひまわりの花を用いた。毎日の神殿での勤めを終えた後に心が和むのは、裏庭から続くひまわり畑を散歩する時だった。アミは、散歩をしながら、雇われている人たちと会話をすることが楽しみだった。

なぜなら、アミに会うために、国中の多くの人が神殿に来て、その人たちのために神に祈り、神の言葉を与えなければならなかったので、心身共に疲れることがあった。そうした一日の終わりに、心を休めるための時間が、ひまわり畑で働く人たちとの語らいであった。

ある時、神殿での奉仕をしていた時のことである。一人の人が、こう言った。

「アミ、この龍の国は、平和で繁栄しているが、星の国の人たちも自分たちの国が繁栄していると言っている。私はかつて、商いで星の国を訪ねたことがあるが、確かに、我が国と同じように、平和で繁栄している。

龍の国、星の国が互いに繁栄しているのはよいことだ。しかし、この二つの国が天の覇権を巡って、対立しているのはどうしてだ? 対立しているというだけでなく、宇宙のあちらこちらで最近、いざこざが起きている。アミは、どう思うか?」