LEDの光の健康への影響
白色LEDは青色成分が強いため、目の疲れや睡眠の質への影響が懸念されています。また、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑制し、夜間の使用は睡眠の質を低下させる可能性があります。
LEDから発生したスペクトル以外の波長成分による健康へのプラスの効果は、期待することができません。なお、白色 LEDの欠点をある程度補うため、赤色成分が強化され、太陽光に近づけた高演色LED(Ra95以上)という製品が発売されています。
太陽光はバランスが良い光であり、健康を育み、体内リズム(サーカディアンリズム)を整えるのに適しています。
近視
小児の近視が劇的に増加しています。特に東アジアと東南アジアでは、小児近視が過去60年間に劇的に増加しています。
この劇的な増化は、大人が多くの時間をオンラインで過ごし、子どもたちが人生のかなり早い段階から、毎日長時間、コンピューター、タブレット、スマートフォンの画面を見続けるという近年の社会の傾向と関連しています。
これを未治療のまま放置すると、症状が進行し、視力が著しく低下し、最終的には失明に至ることもあります。日光を浴びると、網膜内でドパミンという神経伝達物質の分泌が増加します。ドパミンには眼軸(眼球の前後の長さ)の伸長を抑制する働きがあります。
どのくらい日光を浴びると、近視になるのを防げるか
非常に明るい日光を毎日浴びさせることにより、子どもを近視の発症から保護することができます。
メタ解析によると、近視になるオッズ比は、屋外で過ごす時間が1週間あたり1時間増えるごとに2%減少しました 。
台湾や中国の大規模研究では、屋外活動の時間を増やすことにより、子どもの近視の発症率が有意に低下したことが示されています。
オーストラリアの研究でも、日光を多く浴びる子どもは近視の発症率が低いことが報告されています。スポーツや屋外での生活に重点を置き、それに従って子どもたちが成長するカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどのライフスタイルは、これらの国々が世界の中で最も近視の発生が少ない理由となっています。
現在では、1日2時間以上の屋外活動をすることが近視予防に効果的とされています。
次回更新は2月6日(金)、11時の予定です。
