第1章 出し抜けの受注

2050年11月ネオ東京

物流コンサルタント、荷宮璃子(にのみやりこ)が主催する「サプライチェーン・ロジスティクスセミナー」の会場には立錐(りっすい)の余地がないほど、受講者が詰め掛けていた。

オンラインでのセミナー参加者も数千人に達していたが、璃子の話を対面で聞きたいという企業の物流担当者がセミナー会場を埋め尽くし、そのため会場には異様とも思える熱気が渦巻いていた。

近年、相次いで建設されているAI運営型物流セミナーの導入に企業の関心が高まっている。璃子のセミナーも開けば満員、大盛況で、新進気鋭の若手物流コンサルタントとして絶大な人気を誇っていた。

その理由は華奢でファッションモデルのような風貌だからなだけではない。

大手コンサルティング企業の物流担当として「AI物流センター長」の導入に携わり、一流企業の物流改善を行った経験をもとに独立、自ら「ニノミヤ・ロジスティクス・コンサルティング」(NLC)を設立し、さまざまな企業の物流コンサルを行っていた、実績に伴うものなのである。

 

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