【前回の記事を読む】【職場にいる困った人】プライドが高く“見える人”が無意識にとってしまう態度とは?

第1章 人間力

コミュニケーションとプライド

私たちの現場ではコミュニケーションが仕事の半分以上を占めています。チームを作るということもそうですし、仕組みの構築、それの体現はすべて現場でコミュニケーションを中心にチームで行われています。つまり、物理技術も必要ですが、それはコミュニケーションが中心となって駆動します。

会議を行う、One-On-Oneミーティングを行う、というコミュニケーションも大切だと思いますが、『大いなる雑用』の細かいところに入り込む潤滑油としてのコミュニケーションはすごく大切ではないかと思います。

プライドの評価を間違えると、このコミュニケーションを否定してしまう、潤滑油にならない事態になってしまうでしょう。

私は、ソフトウエア検証というのは8割がコミュニケーション、人と人との繋がりだと思っています。そう考えると、このプライドを持って接する、チームとしてプライドを持つ、ということは大切なことだと思っています。

現場で起こる問題のほとんどは人が原因です。しかし、せっかくプロジェクトという旗の下に集まった訳ですから、それらを受け入れてうまく駆動させることを考えねばなりません。人の好き嫌いや、文化の違いによって排除したりしているうちは、ちゃんとしたプロジェクト運営はできませんね。

コミュニケーションをとるとき、いろんなことが起きます。当然、他人同士、分かり合えるまでには時間もかかります。衝突もあります。しかし、こんなことは人が集まるのですから、当然です。

まず、自分がしっかりとしたプライドを持ち、人と接するということが大切なのではないかと思います。自信を持ったプライドがあれば、多少の衝突や、文化の違いなんか乗り越えられます。

プライドが高い上司だから仕事がやりにくいとか、プライドが高い部下だから指導しにくいなんて言い訳にしか聞こえないですよね。それは、きっと『プライド』の捉え方が大きく間違えているのだと思います。