まえがき

ご挨拶

ただの『雑用』と見るか敬意をもって『大いなる、雑用』と見るか。

私ども株式会社SHADOは、ソフトウエア検証や品質保証、またマネージメントといった、無形商材を扱っています。そして、似たような業種業態があって、説得商材とも言われていて、一言で語るのが難しい商売でもあります。

ITの世界はよく分からないし、見えてこないから評価しにくい世界。しかし、分かっている人が分かる仕事をする。

現場では、様々な職種のメンバーが1つの目標に向かって邁進しています。SHADOは特に、その中の『大いなる、雑用』と言われている仕事がかなりを占めます。

この『大いなる、雑用』とはプロジェクトのプロセス内の作業を円滑に行い、プロジェクトを成功に導くためには不可欠な仕事です。しかしそれがあまり認知されず、おざなりにプロジェクトが進んで失敗してしまうことが多いです。これは『大いなる、雑用』を『雑用』としてしまったために起こっていることでもあります。

仕事自体は、紛うことなき『雑用』かもしれませんが、しかし、これがとても大切なことで、人もお金も使って推進しなくてはいけない仕事『大いなる、雑用』であると認識して対峙しなくては、ことをなすことができないのです。

このことを、誰でも気がついているはずなのですが、コミュニケーションがうまくいっていないことが顕在化せず、同じことを繰り返してしまうと思います。

『大いなる、雑用』とは、PMO(Project Management Office)の一部であったり、ドキュメントを整備することであったり、またどのようにものづくりを進めるかなど構想を練ったりと、直接見えてこないですが、どれも必要な仕事のことです。本当に雑用と考えられていることも多く、プロジェクトの隙間を埋めていく仕事ならなんでもやるということです。

言ってしまうと、この『大いなる、雑用』は、機械でいうところの潤滑油なのかもしれません。機械製品などの部品一覧には決して登場しないが、なくてはならない潤滑油。これがSHADOの考える、コミュニケーションだと思っています。