「そりゃあそれで結構だと思います。なまじっか新聞報道で知る国内世論や、世の中の不穏な出来事に惑わされない方がいいと思います。それでなくても朝鮮半島や中国大陸で起きている真相のわからぬ事件。我が国も含めて列強が武力弱小の国を蚕食(さんしょく)している報道には、私達も困惑してしまうのです。
そんな雑音や歪んだ情報に一喜一憂される事なく、目の前の人生に自分らしく取り組んでいるお父さんの生き方は、率直に申しまして素晴らしい事だと思います」
「面映ゆいですな!」
「一方物騒な話ですが、世界は『軍事は力なり』という方向に動いているのも事実です。若者達が、いざという時には身を賭して、国を背負うて立つ。国を守らんが為には、国に身を捧げる覚悟を持つというのも、若者らしき熱血で一つの潮流となっております。陸軍士官学校や海軍兵学校を目指して、軍人になろうとする若者達に共通する一面です」
「そうですか…。親の自分は先程お話ししましたように、目先の仕事に追われていろんな面で鈍感だったわけですな。とにかく本人がそういう道に進もうとしているなら、それはそれで俊介本人の将来の事ですから、よろしいかと思います」
「そうですか、よくわかりました。それでは最終学年の一年ぐらいは、じっくり見守ってあげて下さい」
「承知いたしました。今日は結構なお話有難うございました。それでは、これで…」
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