アミは、すくすくと成長していった。十三歳を過ぎてからは、神殿の祭壇で仕えることを覚えていった。最初は、祭壇で仕える祭祀のために雑用を果たしながら、神殿のお掃除とか、水盤の水くみ、神殿をひまわりの花で飾ることとか、様々なことをしていた。

当時、人々の間では、テレパシーで会話をすることは普通のことであり、瞬間移動で動くこともできた。しかし、どの程度それができるかになると、その人の悟りや霊格の高さによって異なっていた。

アミの場合、幼い時から霊性が高く、神様や龍神様たちから愛され交流をすることができていた。十八歳になったころには、一般の人たちから相談を受けて、神様の言葉をその人たちに伝えることができたので、様々な人たちがアミのもとに来ては、相談に乗ってもらっていた。

ある人は、次のように相談した。

「アミ、私の幼い子どもが病気にかかって苦しんでいます。このままだと死んでしまいます。どうしたらいいの?」

それに対しアミは、祈りを捧げ、こう言った。

「泣かなくていいですよ。あなたの家の近くにあるマルタの泉に行き、水を汲んできなさい。それを飲ませると、その子はよくなります」

別の人は、次のような相談をした。

「アミ、ひまわり畑で花をたくさん作りたいのですが、あまり増えません。どうしたらいいでしょうか?」

アミは、こう言った。

「あらゆる幸をもたらす、万幸脈を見つけなさい。その万幸脈のあるところにひまわりの花はたくさん咲くでしょう」

このようにして、アミは、人々がひっきりなしに相談に来るのに対応していったのである。