まあ審査に不合格になる男性はほとんどいないんだろうけれど。何かあれば事務局に文句を言ったり助けを求めたりも出来そうだ。それに顔合わせのお茶や食事だけで通常一は貰えるらしい。だが自分には少々ハードルが高そうだ。
きっと若くて容姿端麗な女性が多く登録していて、いきなり高級フランス料理などに誘われても困ってしまう。着ていく洋服も無いし、一流料理店での食事マナーなどよくわからない。まあ男性に任せていればいいんだろうけれど。
自分のアピールポイントは何だろう? 取り柄と言えば目鼻立ちがハッキリしていることくらいで、こんな歳でもちゃんとお化粧をすれば見栄えは悪くないと思う。
母方の祖母がロシア人だからロシアとのクォーターということになる。比較的彫が深く、目も胸も大きいので男の視線はよく感じる。
ハーフっぽい顔立ちだと友人には羨ましがられたり、日本ではハーフやクォーターはモテモテの印象があるが、それは芸能界などごく一部の成功した人たちの世界の話。若い頃はよく声を掛けられたりスカウトもされたが、最近はそんなことも無くなった。
でも性格は悪くないつもりだし、親しみやすい雰囲気と言われたりする。なぜだろう? いつも笑っているような顔をしているからなのかもしれない。
人懐っこい性格だとは自分でも思うが、これもクォーターにしては、という前置きが付くのだろう。でも何しろもういい歳だ。登録を断わられたり登録出来ても誰からも誘われなかったら傷付きそうだ。
マッチングサイトというのはどうだろう。「ハニーパパ」というサイトにアクセスしてみた。ここも女性は誰でも無料で登録出来る。
男性は、女性のプロフィールを閲覧するだけなら無料だが、メール送信するためには会費が必要だ。女性とのメールのやりとりが出来なくては意味が無いので、結局会費を払うことになるのだろう。
「バツ恋ロスピックアップ記事」の次回更新は11月2日(日)、19時の予定です。
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マッチングアプリ「ハニーパパ」は会う前に女性も男性を選べるというのが気に入って登録。良さそうな3人の男と会ってみたら…
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社内で結婚相手を見つけて寿退社。専業主婦が当たり前だった昭和五十年代