次男は生後4ヵ月で保育園に入り、6年間通い詰めた。保育園の送迎は殆ど僕がしていたし、保育園が終わってからの時間は僕と過ごすことが多かった。
生まれてこの方、父親が家にいて母親が外に出て仕事をしているためか、とても妻に甘える。父親には感じることができないものが母親にはあるのだなと見ていて思う。僕が育てたわけではないが、寝るときと休み以外の日は僕といることが多かったためなのか、長女や長男のようにあまりちゃんとしていないのが悩みの種だ。
『ちゃんと』とはどういうことだと言われると困ってしまう。次男はまだ小学1年生であるが、点数の悪いテストを破いて証拠隠滅をはかろうとしたり、こっそりゴミ箱に捨てようとしたりするし、忘れ物も多い。また、性格も短気でキレやすいので、妻に窘められている。今後が心配でもある。まあ、ちゃんと見守ってあげるのが僕や妻の親としての愛情なのだ。
そんな3人の子どもの父親である僕が心掛けているのは、「勉強しなさい」とは言わないこと。だって勉強は自分がやる気にならなければ身につかないと思うし、「やれ」と言ったところでやるのは本人だから。3人とも勉強はそこそこで、元気に育ってくれればと僕は思う。
僕にとって子どもとは自分を映し出す鏡でもあるし、それぞれが個性を持ち、僕や妻以上に素敵な大人になってほしいと思う。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
👉『僕は不真面目難病患者[注目連載ピックアップ]』連載記事一覧はこちら
【イチオシ記事】「私、初めてです。こんなに気持ちがいいって…」――彼の顔を見るのが恥ずかしい。顔が赤くなっているのが自分でも分かった
【注目記事】「奥さん、この二年あまりで三千万円近くになりますよ。こんなになるまで気がつかなかったんですか?」と警官に呆れられたが…