笑顔
仕事先で顔写真が必要、急遽写真を撮る。
「はいチーズ」が苦手。
チーズの言葉の後、「誰もが口角が上がると思うなよ」の持論をもっている私。
案の定口角が真一文字になる。
取り終えた二枚の写真、「どちらにしますか」。
どちらも同じ顔だったので選びようがないが、
写真を撮ってくれた方も「どっちもどっちだ」と思っているはずなのに、
「一応聞いてみるか」的な感じだったので、「こちらで」と礼儀正しくお願いした。
追伸
ホームビデオが初めて家にきたとき、私は張り切って撮影した。
子供たちは動かない写真とビデオの違いが分からない。
「写真を撮るとき、動くと怒られる」が頭と体に刻み込まれている。
そのとき撮ったビデオは、「動きなさい、遊びなさい、歌いなさい」
私の大声がメインの映像になっていた。
年越しを逃げる
私事で恐縮ですが、なんかイラついています。
こんな私ですが、年末が近づくと何かしなければ焦りが出てきます。
大掃除、年賀状、あんなことも、こんなことも、ついでにそんなことも頭をよぎります。
うつだからと逃げる自分も嫌いです。
年末は何かに追われているようで苦手です。
離婚前の年越しが結構大変だったので、
何かしなければと落ち着いていられません。
一人となったいま、山のような年賀状、買い出しの心配もない。
今年は子供達と質素に正月を送ります。
追伸
除夜の鐘、早く聴きたい。
その瞬間、嫌でも年は明ける。
そして今年も平凡な暮らしが始まる。
それでいいのだと思う。
でも、鏡餅はお花くらいはと脳内がせめぎあっている。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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