「そうです。真由子さん以上の女性は流星さんの生涯には現れません。他の女性とは比べものにならないほど、強い絆でツインソウルは結ばれていますからね……」占い師にツインソウルと言われて真由子は、この上なく嬉しかった。夜LINEで流星に報告した。

『わー、やっぱりツインソウルって言われたんですね……そうか、俺もそう思ってたから嬉しいです。これからもずっと仲良くしていきましょう! 真由子さん』

『そうだね……凄く不思議だけど、やっぱりツインソウルってあるんだね。流星くんとはあまりにも共通点が多いから、私も納得してるよ。これからもずっと宜しくお願いします』

2人はツインソウルだと確認しあい、これからもずっと仲良くしていける魂の高揚を感じたのだから、これからもずっと上手くいくはずだったのだが……ツインソウルには必ず大きな試練が訪れる事を、2人はこの時点では分かっていなかった……。

今日はK POPアイドル好きな真由子の大好きな街、新大久保でのデートだ。新大久保駅の前で立って待つ真由子の後ろから肩を急に掴んで驚かすサプライズな演出で流星が登場した。

2人で真由子が以前、娘と行った事がある野菜サラダと野菜ジュースが有名なサムギョプサルランチの店に入った。

「俺、この店好きだなぁ、雰囲気」

「あー気に入ってくれたなら良かった」

サムギョプサルとたっぷりの野菜を頬張り、和やかにランチを終えると、2人は大久保通りの反対側にある雑居ビルに入った。ビルのショーウィンドウには韓国の民族衣装を着た男女のマネキンが展示されていた。ここには韓国の民族衣装を着て記念撮影が出来るスタジオがあるのだ。

真由子は今日の撮影を楽しみにしていた。流星も乗り気でOKしてくれていた。

色とりどりの衣装の中から、真由子はオレンジのチマチョゴリ、流星はシルバーグレーのパジチョゴリを選んだ。

「私が目立つ色で流星くんは少し地味だね」

「僕は、今日真由子さんの引き立て役ですから、いいんですよ……」

優しく答える流星に真由子の気持ちも落ち着く。2人で並んで立ったり座ったり、流星が真由子を後ろから抱きしめるようにしたり、いろいろなポーズでカメラマンに撮って貰い、それから念願の婚礼衣装の着付けとメイクをして貰う。

ほっぺとおでこに赤い丸をつける新婦のメイクは少し照れくさかったが、時代劇の韓国ドラマの王女様になったみたいと真由子は思った。

次回更新は6月27日(金)、18時の予定です。

 

👉『東京フェイクLove♡』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】妻の姉をソファーに連れて行き、そこにそっと横たえた。彼女は泣き続けながらも、それに抵抗することはなかった

【注目記事】滑落者を発見。「もう一人はダメだ。もうそろそろ死ぬ。置いていくしかない…お前一人引き上げるので精一杯だ。」