ナルコレプシーの現状

ここでは個人の意見や誤った知識、情報にならないように、理事として関わっているNPO法人日本ナルコレプシー協会のHPの文章より一部引用させていただきます。

ナルコレプシーなど過眠症患者が置かれている深刻な現状

ナルコレプシーおよびその他の関連過眠症患者は、社会的にきわめて不利な立場に置かれています。正しい治療なくしては、日常の社会生活を営むこと自体が困難だからです。

しかし、現状では、患者に対する支援や、適切な治療の機会は十分とはいえず、患者の置かれている状況は深刻なものとなっています。

ナルコレプシーおよびその他の関連過眠症は、一日に何度も睡眠の発作が起こる疾患です。

患者自身の意志に関わりなく、毎日のように日中強い眠気の発作が襲ってくるのです。さらに、発作による日常生活や仕事への支障だけでなく、過眠症に対する一般の認識の乏しさ等からくる弊害によって、二次的な問題が生じ、患者が被っている不利益は大変大きなものとなっています。そのため、適切な治療と、生活への支援が不可欠です。

この両者を十分に受けられないことは、患者ひとりひとりの人生そのものの損失と言えます。

努力や意志ではどうにもならない「眠気の発作」

患者自身、夜間に十分な睡眠を取ったり生活のリズムを改善したりする等、眠気に対して様々な努力を行っています。

しかし、努力や意志では日中、突然襲ってくる強い眠気の発作を抑えることは不可能です。

そのため、上司が目の前にいる重要な会議中に眠り込んだり、入学試験の最中に眠り込んで失敗をしたりといったことがしばしば起こります。授業中、仕事中、談話中等、患者それぞれが持つ社会生活の様々な場面で発作が起こるのです。