小説 『信長様と猿』 【第5回】 ヤマダ ハジメ 内通者をあえて泳がせる――書簡を何通か並べた信長は、笑いながら藤吉郎に問うた。「猿、この書状、どれが本物かわかるか?…」 儂は、草履取りの雑用係から日頃の忠義と実績が認められ武士の足軽に取り立てられた後、桶狭間の合戦に於いては、足軽組頭として出陣していたな。その頃の信長様との会話を想い出すとこんな秘話があったわ。「殿、桶狭間の戦ですが、拙者も組頭として参加しておりました。勝てる相手とは思えないほど兵の差がありもうした。確か今川勢1万2000に対し織田勢はわずか3000あまり。どうして勝てたのか、未だにわかりません。…
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男[人気連載ピックアップ]』 【第24回】 武 きき 「彼と別れて」「身勝手すぎる!」「あなたは私の代わりよ!」夫の留守中にやってきた元妻と言い合いに。すると玄関が開き… 【前回の記事を読む】「前の妻です。あなたにお話しがあって来ました」——突然、元妻だと名乗る女性が訪ねてきた。家の中に入れて話を聞くと…「えッ! どうしてですか?」「丈哉とは嫌いで別れたわけではないの。あなたは、私の代わりなのよ!」「違います! あなたは勘違いをしている。丈哉さんは私のものです!」「はっきり言うのね。丈哉は子供が望めないのよ」「それが何ですか!」「知っているのね。私は子供が欲しくて…