絵本・漫画 絵本 成長 2024.12.09 寝ている妹に布団をかけ、庭の隅に造った父母の墓に手を合わせると、納屋まで行き鍬を握った。妹も、両親が残したこの畑も… しょぼくれしょぼ造 【第4回】 アソウ カズマサ どんな事があっても前に進む どんな事があっても守りつづける そんな心の強さが未来を創る この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 昭和生まれの著者が若者達に心の在り方を伝える。春造は、いつも道端にしゃがみ込んで虫や草花をながめています。そんな姿についたあだ名は“しょぼくれしょぼ造”。ある春の日、突然のカミナリで両親を亡くしてしまった春造は妹のオトを守るため生きていくことを決意します。大切なものを守りながら大人へと成長してゆく物語。※本記事は、アソウカズマサ氏の書籍『しょぼくれしょぼ造』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 しょぼくれしょぼ造
小説 『サトゥルヌス[注目連載ピックアップ]』 【最終回】 花田 由美子 「死んだ妹は、息子さんの子を宿していました」遮断機の下、妊婦が倒れていたことに誰も気がつかず、母子ともにそのまま… 【前回の記事を読む】海外出張から帰国した父と、1年ぶりに再会…父には現地の女性との間に子供ができた疑惑があり…二〇一〇年 悌「こんにちは、あの、加藤さんですね、私は孝一さんの友人の鈴木タカコの兄、鈴木ヤスシと申します」高齢女性にしては背の高いシルエットが目的の人だと確信した。玄関わきに咲き誇る紫のシャクヤクのように真っすぐな背筋をしている。自分に目を上げるその顔の、シワの深さもシミの多さも、彼女…
小説 『千年の密約』 【第3回】 藤基 寛 目の前で衝突事故。宙を舞った男を見た瞬間、背後の青白い影が囁く「あの男、死ぬで」 【前回の記事を読む】幸福から悲劇へ――夫の光が消えた瞬間、姫は愛と死の運命を悟った薫子(かおるこ)は綾小路から京都大学へ向かい鴨川沿いを徒歩で通学している。イヤホンから聞こえるオリビア・ニュートン=ジョンを聞きながら、少し汗を滲ませ歩いている。三回生になり六年制の医学部のカリキュラムは半ばに差し掛かっていた。暫くぶりの梅雨の晴れ間とあって、鴨川を通り抜ける風は心地良い。東山の奥に比叡の山がくっき…