第1章 出会いを求めるあたし
またしてもED
前夫と現夫との結婚生活は合わせて20年ぐらいになるのだけど、その間、ずーっと女としてしんどくて、風がひょいっとあたしのスカートの中をかすめて行っただけでも妖しい気持ちになったものよ。
誰でもいいから、男の硬ーく勃起したPを咥えたがって、あたしの小陰唇はざわざわと蠢いたわ。常に飢えていたわね。どんなに1人でしたって、ますます飢えが酷くなるだけで、全然満たされやしないの、地獄だったわ。
そして、特筆すべきなのは、そんな2人の夫にあたしは、バカ正直にもずっと操を立て通して、実に20年近く、女盛りのいい時期を無為に過ごして来たということよ!
あー、タイムマシーンがあるなら、その頃のあたしに会って、両頬平手打ちして、「目を覚ましなさい!」って言ってやりたいぐらいよ!
夫は夫、あたしはあたしと、このまま女としての人生を終わらせたくないって、決断して行動を取ったあたしは、エラいわ!
おっと、でもこの話はまだまだ後での話よ、うふふ、ちょーっとフライングだったわね。
さて、またもや、話を現夫に戻しましょ。現夫と不倫関係を続けている間に、家にも全然寄り付かなくなったあたしに、それまで見て見ぬふりをずーっと貫いてきた、前夫もいい加減業を煮やして、あたしたちはついに念願の離婚を果たすことになったわけ。
あたしはそれで、もー2度と結婚はごめんって、現夫としばらくそのまま付き合っていたのね。
ある時、現夫にがんの再発が見つかったのよ。それで、がんの闘病を意識して、あたしから彼にプロポーズをしたわけ。
だって、ほら、法的に家族か否かで、病院側での対応も歴然として変わってくるじゃない? そんでもって、プロポーズする時に、あたしは次のことを現夫に約束させたのよ。