わたしは「マルチステージ」に入っている。明治生まれの父も「マルチステージ」を経験した。

日本では、労働市場の流動化が進んでいない「マルチステージは困難だ」という専門家がいる。このままでは、日本は沈没すると思う。

調査では人生 100 年時代を「前向き」にとらえる人より、「不安、否定的」にとらえる人が圧倒的に多いという。寿命と健康寿命の差は、男性 10 年、女性 15 年の大きな差があるのだ。

少しでも多くの人が介護される側から、社会に接して若者を支援する側に回らないと少子高齢化が進む日本はもたない。資産も子や孫に残してやらないと世代格差は埋まらない。そう思ってやっている。

父は、会社では技術職のトップだった。定年を迎え、新たに、10種類以上の技術系の国家試験に合格し、フル活用した。

わたしも、J―SOXといわれる内部統制報告制度やHACCP(食の安全・安心)、品質マネジメント、環境マネジメント、プライバシーマーク、資格のあるものは資格をとり、チームをつくり、企業を実際に指導した。実績は200社を超えた。大変だったが、得るものは大きかった。

企業から喜ばれ、早期退職後、大きな武器となった。現在の人脈にもつながっている。