孝雄からのメール

二月二十一日(木)

今日、書類が届きました。なんで毎日毎日、帰ってきてほしいと願っているのに、離婚せなあかんの? 過去のこと全部謝って、一緒に暮らしてほしいと願っています。裁判の前に話し合いたいです。

もう独りで、ずたずたになっています。景子ちゃんに妻でいてほしいです。弁護士と一緒でもかまわないので、話をさせてください。もう、大きな声なんて出さないと約束するから会ってください。お願いします。

二月二十三日(土)

すごく落ち込んでいます。こんなふうになって、なんでここに住んでいるのかもわからなくなっています。働く気力も生きる気力もなくしています。景子ちゃんに許してほしいです。一生懸命にやり直したいです。景子ちゃんのことばかり考えています。

二月二十五日(月)

今日も景子ちゃんのことばかり考えてました。そして寂しくて、どうしようもなく落ち込んでました。景子ちゃんと子どもたちと暮らせることが、いかに幸せなことか痛感しています。どんなことになっても、自分にとって家族は家族だし、景子は世界一大切なたった一人の妻です。景子を愛している。法律で裁かれて引き裂かれても、僕の妻は景子です。それしかないんです。

景子ちゃん、なんで、こんなふうになってしまったんやろ。苦しゅうて耐えられへん。