世の「おとこ」たちへ

世の多くの男性に言う。「結婚は契約です」覚悟してなさい。そして、子が生まれたらあなたは一生、「父親」。セックスの前に親になる覚悟を持つのが当然。その覚悟をしない性行為はもはや犯罪だ。

増加するDVと児童虐待、そしてシングルマザーの貧困の連鎖は、「おとこ」が弱者に圧力をかけ暴力を振るった結果だ。

「おとこ」たち、「おんな」「こども」とちゃんと共生しよう。自分の行為が愛なのか暴力なのか、わからなければ素直に聞けばいい。「僕は君を大切にできているか」、「パパは怖くないか?」、子どもはすぐ答えてくれる。聞いてくれればいいことじゃないか。

「パパは君を愛せているかい?」と。簡単なこと。それとも聞くのが怖い?

いいじゃん、大人だって間違える、大人だって謝れるということを子どもたちに教えてほしい。

「ドラキュラ」の棺

私はカウンセリングを学び、実際にカウンセラーとしても仕事をしてきた。皮肉にも、アルコールやギャンブル依存症、夫の暴力に悩む人たちのカウンセリングもしてきた。

カウンセリングでは、相談者の悩みを解決する最も有効な方法を「ドラキュラの棺」として例える。

ドラキュラとは、アイルランドの作家ブラム・ストーカー(1847~1912年)の小説『吸血鬼ドラキュラ』。悩んでいる人は、心の奥底に決して開けられない「ドラキュラの棺」を抱えている。その棺からドラキュラが出てくることを恐れる。

怖いから棺に釘を打ち付けて、重しをして、塩をまき、聖水をかけ、にんにくをおいてドラキュラが出てこられないように色々試し、一時的には出てこないと安心する。が、また中からガタゴト音がしてドラキュラが出てこようとする。