福井市にある大きな病院に行きました。いつものように、超音波検査を受けました。

普段超音波検査は一人ですが、その日は、女性二人でした。若い女性の方は新卒で検査方法を勉強中のようでした。またいつものように、胆のうの石をすぐ見つけました。

新卒の人に教えるためかはわかりませんが、左側の脾臓や腎臓もよく見ました。そのとき、二人は何かを発見したようです。何回も「深呼吸して」と言われて、たくさん写真を撮りました。

廊下でしばらく待ってから、内科の看護師に呼ばれ、私は部屋に入って椅子に座りました。先生はかなり厳しい顔で私を見て、胆のうの石が原因だとは言いません。

たくさんの写真を撮られたことや先生の厳しい顔を見て、私は直感で今度はなんか変だなぁと思っていましたが、生まれつきの度胸があるから、先生に「何でもいいから言ってください。もしかしたらガンでしょうか」と平気な顔で聞きました。

先生は私の顔をじっと見て、たぶん私が強いだろうと信じ、

「胆のうは以前のように石がいっぱい詰まってそれで痛く感じたが、大丈夫です。しかし、今日の超音波検査で左腎臓には新しい病気がありました。撮った写真から見ると、おそらく80%は悪性腫瘍だろう」

と言いました。

私は全然気にせずすごく冷静な気持ちで、またその大きさを聞きました。

「2~3センチで、まだ初期段階だ」と言われました。私はもともと病気が怖くない性格で、何も思いませんでしたが、一緒にいた家内は大変ショックを受けて涙がボロボロと流れました。

長男はまだ小学生11歳で、次男はまだ4歳で、私もまだ若く、家の大黒柱だから、なかなかその事実を受け止められませんでした。

乾燥したトカゲは有効か?

私は「ガンではない。ガンになっても大したことではない。必ず70歳以上生きる」と本気で思っていました。何も考えず普段通りよく眠れましたし、何も心配しなくて普段通りに生活して出勤していました。

福井の知り合いの誰にもガンのことは言っていませんでしたが、いざ何かあったとき会社に迷惑をかけることを避けるため藤田社長と二見専務には話しました。

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次回更新は5月12日(日)、12時の予定です。

 

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