語った言葉や考え方も人々に感銘を与え、ある意味では学者か哲学者としても世界の人々に認められています。
二見文麿さんとの出会い
私の次男と隣に住んでいる年の近い男の子はよく一緒に遊んでいました。子どもたちが仲良くなってから、家内は何度もその子のお宅に行きました。その子は二見文麿さんのお孫さんです。
1996年の冬のこと、夜9時になっても家内と次男がまだ帰って来ないので、私は二見さんのお宅へ行きました。数分後、会社から帰った二見さんは、私が中国人だと知り、大変喜んで自分の作った漢詩について熱心に話されました。私は大変びっくりしました。
というのは、二見さんは中国語を全くご存じでないのに、辞典を開きながら、漢詩をいっぱい作ったからです。中国に何回も訪問されたそうです。
実は、二見さんは福井県内で冷凍食品の一番大きな会社である株式会社アコスの専務で、主に人事と経理を担当しておられました。何回もお宅へ行きましたから、私に会社の経営の難しさや大変さや会社の数字の重要さを教えてくださいました。
二見さんは2020年11月22日逝去されましたが、中国の歴史や文化が大好きで、一緒に20回以上中国に行き仕事をしながらあっちこっちを案内しました。中国での感想に基づいて漢詩も作りました。
二見さんは数十年作った漢詩をまとめて、亡くなる一ヶ月前に念願の本を出版されました。高卒で一日も中国語を習ったことがなく、中国語の本も読めずでしたが、独学で全く知らない外国語の漢詩を書くことができました。また福井県内の教室で漢詩の書き方を教え、本も出版された、大変素晴らしい方です。本当に大変お世話になり、私を可愛がってくださったこと、大変感謝しております。
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次回更新は3月31日(日)、12時の予定です。