そんな時、私は結婚をして名字は変わっても、名前はきみこのままだと思い出しペンネームを決めました。私は公立中学校に勤める現役の理科教師ですが、それと同時に10年以上も薬を飲み続け、これからも薬は手放せない、精神疾患の持ち主です。正式な病名は「統合失調感情障害(とうごうしっちょうかんじょうしょうがい)」というあまり聞き慣れない病名です。入院経験も現在のところ7回ほどあります。
入院する程ひどい病状になると、私は不思議な言葉を連呼したり、よく分からないことが頭に浮かんできます。しかしそれが何度か繰り返されると、自分が大切だと考えていることにつながっていることに気づきました。
それを一冊の本にまとめたいと思ったのがこの本を書くきっかけの1つとなりました。私が本を書こうと思った理由は2つあります。
1つ目は私が中学理科教師であるということです。理科と似た言葉で、科学という言葉があります。科学は「自然や社会などについての法則を調べたり、知識をまとめたりすること」を指します。
理科は「小・中・高校で科学について扱う分野から、数学的要素を抜いたもの」とされているので、理科とは科学について学ぶ教科の名前です。理科では地球の歴史についても学びます。これまでの長い地球の歴史の中で、大きな転換点として人間の存在があります。
人間が誕生し、さまざまなエネルギーを使うようになってから、また、たくさんの探究心を持つようになってから、地球の歴史のスピードは飛躍的に速くなりました。そして地球上での変化のスピードも大きく変わりました。
現在は地球規模で、さまざまな問題が起こっています。これらには原因が必ずあります。問題や原因を知ることは大切ですが、必要以上に恐れたり、悲しんだり、憎んだりまた何より、それらのストレスにより、精神的に病む必要はありません。
なぜかといえば、地球も人間もこれまで多くの困難を克服してきていることが科学的にも知られているからです。そのことに気づき、一人ひとりが元気になって自分が何をしたら良いかを考える方が、ずっと大切であることを伝えるのが1つ目の理由です。