俳句・短歌 俳句 コンテスト大賞作品 2024.01.12 句集『バーの二階で』より三句 バーの二階で 【第4回】 田中 龍太 幻冬舎グループ主催 『短歌・俳句コンテスト』大賞受賞作品 日本の四季を彩った、“今”を表現する一冊 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 コロナ禍以降、読書を楽しむ機会が増えた人も多いのではないでしょうか? 本書は、その間に編まれた句集です。※本記事は、田中龍太氏の書籍『バーの二階で』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 春の景 つばくらめ 銀のトレイの 照り返し メサイアを 聴かず仕舞ひや 花ミモザ 桜餅 顎を引くやう 指図され 【前回の記事を読む】句集『バーの二階で』より三句
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第29回】 十束 千鶴 「もうマジで、すげー萎えたよ。」彼氏に左胸がないことを打ち明けた翌日に…溢れ出る涙。期待した私が悪かったんだ… 【前回の記事を読む】「私、実は左側の胸がないの」——この人なら私を受け入れてくれる、そう思い打ち明けたが「は……?」「マジかよ……」「ごめんね、今まで打ち明けられなくて……でも、大輝とそういうことをする前に、伝えておかなきゃって思ったの」大輝の様子を伺う。言葉を選んでいるのが伝わってくる。「……まぁ、じゃあ……今日はやめとく?」「え……」(やめてほしいっていうわけじゃないんだけど……)ただ、理解…
小説 『小窓の王[注目連載ピックアップ]』 【第16回】 原 岳 【厳冬期 劔岳】早まった寒気の予報で、問われる進退——「今日中に三ノ窓まで行ければ何とかなる…死ぬことはない」 【前回の記事を読む】「あんたら舐めすぎだぞ。ここは剱岳だ。八ヶ岳や南アルプスとは雪の量が違う。わかってんのか?」準備が悪すぎる若者に…シュラフの中で寒さに震えて時折目を覚ますと、風がびょうびょうと強くテントを掠める音が聞こえ、さらに夜半からは、ポツポツと雪が風の勢いに乗ってテントを叩く音がした。おそらく外気はマイナス二十度程度だろうか。軽量化のため、鬼島と川田がくるまっているシュラフは春から秋に…