俳句・短歌 俳句 コンテスト大賞作品 2023.10.26 句集『バーの二階で』より三句 バーの二階で 【第2回】 田中 龍太 幻冬舎グループ主催 『短歌・俳句コンテスト』大賞受賞作品 日本の四季を彩った、“今”を表現する一冊 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 コロナ禍以降、読書を楽しむ機会が増えた人も多いのではないでしょうか? 本書は、その間に編まれた句集です。※本記事は、田中龍太氏の書籍『バーの二階で』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 春の景 一目見た ひとを手淫に 黄水仙 蛇穴を出づ ラーメン屋の 掛け声 漕ぐよりも 唇愉し ふらここと 【前回の記事を読む】句集『バーの二階で』より三句
エッセイ 『心に咲いた向日葵』 【新連載】 丸山 珠輝 父と母はいとこ同士だった。そして生まれた私には、両眼の眼球がなかった。そんな私のことを、親族や両親は… 心身ともに疲れ果てた丸山珠輝は、不思議な夢で目覚めた。場所はどこなのか全く分からない。ただ大勢の人がいるようだが、目の見えないのは珠輝一人らしい。そこは階段の中程らしく、珠輝はかかとから足のつま先までしかない狭い場所に立っていて、両手に薄い布を持ち、真珠をとてつもなく大きくしたような、表面がすべすべした巨大な玉を懸命に磨いていた。さらにそこから五メートルほど離れている所に何人もの人々が群れていて…
小説 『軍事探偵桜町爽次郎』 【新連載】 小島 卓也 飲み屋で「水」を頼んだが「これは酒じゃねえか」…。これからご家老のもとへ行くのに…… 映画のシナリオは高度の技術がいる。プロになると商売気が邪魔して劇としてのまとまりを重視してしまう。大勢のライター志望を指導してきて発想の奇抜さに自身勉強になったことが何度もあった。小島卓也は高田門下の最高齢で最も熱心で頑固一徹、何十年、おなじ題材、おなじ人物を追い求めて、やっと、成果を世に問うことになった。上古から、江戸、昭和へと、若者の冒険、庶民の夢、軍人の野望、三作共に粗削りながら鮮烈な熱気…