そして、これまでの人生経験を前提とし、それを活かしながら切断思考に基づき常に今が人生の出発点と考え、今の状況からすべてを始めましょう!
なお、「現在に集中するといっても、肩を張って緊張してそれを行うのではなく、肩の力を抜き、緊張を解いてリラックスした平常心という心地よい状態(「自然体」)で、ポジティブに現在していることに集中すること」が成功し幸せに生きるための秘訣です。
サキ:よくわかりました。平常心で集中し今生習慣で生活することがポイントなのですね。ところで、「理想的な心の状態になる方法」はありますか。
コウキ:「理想的な心の状態になるための方法」(「心の集中法」)として、例えば、深呼吸、マインドフルネス注4などの瞑想法、ヨガ法、座禅法注5、ルーティン法注6、げん験担かつぎ法などがあります。
注4「マインドフルな状態」とは心に自動思考に基づく雑念妄念がなく、心が今ここに集中し、一瞬一瞬生きている状態のことであり、シングル・タスク脳の状態です。マインドフルネスには一般的な呼吸瞑想の他に日常のすべての行為に適用でき、例えば、歩行瞑想や食事瞑想などがあります。この深いマインドフルネスの状態では無我のトランス状態が続き、脳からアルファー波が出ます。
注5 座禅では無心で自分自身と向き合い、何かを得るのではなく、メタ認知によって自己を客観的で明確に観察し、自覚し、雑念妄念などをありのまま受け入れ、それを解放することです。座禅や瞑想は人類の最高の叡智(えいち) の1つです。
注6「ルーティン」とは繰り返しなされる決まった一定の手順のことであり、平常心という精神的な落ち着きをもたらし、最高のパフォーマンスを上げるために行うものです。例えば、ラグビーのニュージーランド代表のハカなどが特に有名です。また、「ルーティン法」とは一定の決まった動作をすることで心を整える方法です。
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