◎「余生」というものはない
能力がある人は、70~80歳まで働くことが当たり前になった。現役時代に身に付けた能力やスキル、人脈を開花させる「定年は単なる通過点」、いろいろな会社を渡り歩いてキャリアを積み重ね、力を付けていく、キャリアアップ、さらに飛躍してキャリアチェンジしていく途中、キャンパスライフ、大学院に行く人もいる。
わたしは、運よく母校で講師をさせて頂いた。全国の講演は、旅行も兼ねる。経験を著書にした。名刺代わりにもなり、しごとが増えた。77歳、今も現役である。多くの地域で、多くの人にお世話になっている。
数々の逆境を味方にして、「教育(学校)しごと引退」という「3ステージ」とは、まるで違う「マルチステージ」を迎えている。変化に富んでいる、新しい自分も発見できる、人生が色あせることはないと思う。わたしには「余生」というものはない。
数々の逆境を味方にして「マイナスをプラスに変える倍返し資産運用ライフ」(セルバ出版・三省堂書店2013年)、著書にした。「究極の通貨」(貴重な経験)として、大切にしている。
◎ファイナンシャルインテリジェンス(お金に関する知識)
バブル時代、渦中にある東京、浅草では、貴重な教訓が得られた「お金の奴隷になっている、あったらさらに欲しくなる」米、プリンストン大学、ノーベル賞を受賞した心理学者、カーネマンの研究では、年収850万円程度まで幸福度が上がっていくが、その後は、横ばい、さらに上がると、幸福度はむしろ下がっていくという。
研究では「金融資産1億円以上になると、ほとんど幸福度は上がらない」とされている。30年前、バブル時代にこのことに気がつき、人生戦略を見直した。銀行時代は逆風が吹き大変だったが選択は正しかったと思う。本書で詳しく説明する。