評論 詩 宇宙 夜景 2023.07.09 詩集「星間通信」より3篇 星間通信 【第2回】 細見 劉一 果てのない宇宙と地球。 地球と僕の中の闇。 凡百の孤独の情景を、澄んだ言葉で紡いだ23編の詩集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 ※本記事は、細見劉一氏の書籍『星間通信』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】詩集「星間通信」より3篇 マゼラン星雲 1つ 2つ 3つ と 星が 盗まれていく 1人の 大男が まっくらな航海を終え 星を無数 ポケットに突っ込んで 陸に上がって行った
小説 『惰走は駛走に変わる』 【第5回】 大森 是政 知らせを受けてすぐに遺体を引き取りに行くと、「衛生上の都合で既に火葬した」…納得できない。見せられない理由があったはず。 【前回の記事を読む】賭け碁の時代が終わり、競馬の時代が来る。明治の横浜で博徒たちが選んだ新しいシノギのかたちとは「手入れが入ったときのことは、考えてます」中村川に架かる車橋を渡った先から競馬場までは、坂道が続く。夜も更けてきたが、日中の暑さはまだ残っている。水が湧き出している場所を通りかかったとき、工藤が立ち止まって合図したので、喉を潤した。さらに坂道を上っていくと、競馬場の正門が見えてきた。そ…
小説 『三代の光陰』 【第6回】 大村 泰 息子が描いた恐竜の絵を見て、親父はデリカシー・ゼロ。「弱肉強食! いつの世も『弱者』は『強者』の餌食になるんだな」 【前回記事を読む】2023年マイアミ、WBC決勝。大谷劇場には漫画を超えるドラマの数々があった…決勝戦の劇的幕切れは、大谷の…二か月後に開かれた秋の国体で慶応高校は仙台育英に0対11と完膚なきまでに返り討ちにあう。光もあれば陰もあるのが好敵手たる由縁だ。「先頭打者ホームランは圧巻だった。あれで試合の流れは決まったね」。八月二十三日、甲子園からの帰りの新幹線で諭は塚田に水を向ける。缶ビールを手に中…