評論 詩 宇宙 夜景 2023.07.09 詩集「星間通信」より3篇 星間通信 【第2回】 細見 劉一 果てのない宇宙と地球。 地球と僕の中の闇。 凡百の孤独の情景を、澄んだ言葉で紡いだ23編の詩集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 ※本記事は、細見劉一氏の書籍『星間通信』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】詩集「星間通信」より3篇 マゼラン星雲 1つ 2つ 3つ と 星が 盗まれていく 1人の 大男が まっくらな航海を終え 星を無数 ポケットに突っ込んで 陸に上がって行った
エッセイ 『遠い夢の向こうのママ[注目連載ピックアップ]』 【第13回】 かおる 大学生になった頃、母から「大事な話がある」と戸籍謄本を差し出された…「パパは暴力団員で、本当の母親は……」 【前回記事を読む】高校卒業の日、母は友人を“付き合う価値がない人間”と値踏みした…「私立の高校の人らはくだらない」と馬鹿にしてきた。そんなある日の夕方、突然ママが「ちょっと話があるからここに座って」とダイニングテーブルに向かい合って座った。真剣な話だと思わず、冗談ばかり言って茶化しながら座る私。いつの間にかパパは別の部屋に姿を消していた。ママが一枚の書類を見せてくれた。戸籍謄本だった。「あんたの…
小説 『息子にAIを彼女として紹介されたらどうしよ』 【新連載】 マッキー南雲 久しぶりに実家に帰ってきた一人息子。黒いメガネの奥の視線は父を見ていない気がして…… 玄関の鍵を回す音が、妙に響いた。いつも通りの自分の家なのに、ドアノブに手をかける前から、胸のどこかがざわついている。靴箱の上には、妻が最後に買った花瓶がそのまま置かれていた。もう花を挿さなくなって、ずいぶん経つ。代わりに領収書とチラシが差し込まれて、どちらが本来の使い方だったのかわからなくなっている。リビングの方から、人の動く気配がした。「おかえり」扉を開けると、息子がこちらを振り向いた。黒いメ…