評論 詩 宇宙 夜景 2023.07.09 詩集「星間通信」より3篇 星間通信 【第2回】 細見 劉一 果てのない宇宙と地球。 地球と僕の中の闇。 凡百の孤独の情景を、澄んだ言葉で紡いだ23編の詩集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 ※本記事は、細見劉一氏の書籍『星間通信』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】詩集「星間通信」より3篇 マゼラン星雲 1つ 2つ 3つ と 星が 盗まれていく 1人の 大男が まっくらな航海を終え 星を無数 ポケットに突っ込んで 陸に上がって行った
エッセイ 『プレナイト[人気連載ピックアップ]』 【第6回】 天乃 神龕 集中治療室には、変わり果てた夫の姿があった。声をかける私に、肩を揺らして笑ってみせた夫。その笑顔に胸が張り裂けそうになり… 【前回記事を読む】仕事から帰らない夫。携帯には、知らない番号からの何十件もの通知…胸騒ぎがする中折り返すと、その相手はまさかの…ともに永遠に道中では、ドクターヘリの搬送の時点でなんとなくもう元の体には戻らないことくらいは理解していた。低酸素血症なのか高次脳機能障害なのか……。人工心肺でも付けているのか、もしくは蘇生中なのか。まだ小学2年の長男と年長の次男になんと説明したらいいんだろうか。まだ歩け…
小説 『if(上)』 【第2回】 青木 建太 「市内の病院に運ばれて、かなり危ないらしい」配達中の同僚が居眠り運転トラックに突っ込まれて重体。そのまま意識は戻らず… 【前回の記事を読む】「しょうらい、なにになっていますか?」――20年前の自分からの手紙を読んで、26歳の沢崎は再び夢に向かって歩き出す 「俺こんなクソつまんねー人生送ってんの?」「なんでこんなことしてんの?」「冒険ゲームでいえば、キャラ名のない村人Cみたいな感じやん」なんて思われたりしないだろうか……。まあ、これに関してはタイムマシンでもない限り見られたりはしない。だが、そう思われても仕方ないな…