情報が溢れる今の時代は、お客さまも多くの情報に触れているため、僕たちに対して求めるレベルはより一層高くなっています。昔であれば、求める技術(カット、カラーのテクニックなど)に対して、技術者がお客さまを満足させることさえできれば、ほかのことでの不満が少々あったとしても、再来店にいたっていたかもしれません。

しかし今は、お客さまと長きにわたる関係性を築こうと思うのなら、お客さまが来店した直後から退店するまでは当たり前、さらにその後のフォロー(DMを送るなどといった、次回来店までの空白期間の接触)まで、質の高い一連のサービス提供を考えることが必須です。

つまり、トータルでの満足度の提供。

単に技術力とか、なにか一つのアピールだけでは成り立たない時代と、もはやなっているのです。そのうえ、すでにサロンビジネス市場は飽和状態。ハイレベルな技術者はたくさんいます。あえて厳しいいい方をすれば、あなたの代わりはいくらでも探せる時代なのです。

サロンで技術やサービスの提供をお客さまに施すのは僕たち人間です。サービスの勉強や技術力の向上も、たしかに大事なことなのですが、それ以前の問題である「人間性」そのものを高めるために、この“原則”への意識が重要です。

ローカル色が強いサロンほどリピート客は命です。「あなたじゃなければ困る」この言葉をお客さまからいっていただけるかが問われていると思います。