【雪と氷の魔法の季節】に送る詩

「赤い袋」

街はすっかりXmas 

暮れるのが早くなった街の中 

急ぎ足で歩く僕は

明日の仕事の段取りで 頭がいっぱい 

通りがかったコーヒーショップ 

Xmasのデコレーション賑やか 

笑い合う人々のテーブルの上に 

どこかのお店のXmasっぽい 

赤い買物袋が ちょこんと載っていた

レインディア レインディア Xmas 

サンタが僕らにやってきた

赤い袋一つひとつがサンタの印 

誰かにあげるための袋も 

自分にあげるためのものも

一つひとつが誰かを想う気持ち

こーばい意欲を煽る しほん主義のいんぼー?

僕の両手は空っぽで 

僕に赤い袋を贈ってくれる

誰かにも 心当たりはないけれど

お世話になっているあの人この人の

サンタになれるかもしれないと

僕はXmasの街で そう思った

レインディア レインディア Xmas 

サンタが僕らにやってきた 

十二月のこの街に 

雪は降りそうにないけれど 

どうか あふれる幸せが  

みんなの上に降り注ぎますように

笑い合う人々と 赤い袋を眺めながら 

僕はもう 赤い袋を

手にしたような気がしていた