【前回の記事を読む】「徳」は孤独なものではなくむしろ、人と人との関係の中で。

第三章 人間関係の極意のことば

断而敢行鬼神避之(だんじておこなえばきじんもこれをさく) ―史記・李斯伝―

 

強い決心で物事に取り組めば、その気迫に鬼神でさえ邪魔することが出来ない。 つまり、強い決心で敢行すれば、どんな困難な事でも成し遂げる事が出来るという意味になります。

「一心岩をも通す」という言葉と同じ意味です。人生、決断をしたら後は一心不乱に突き進む。これが不可能を可能にする原動力になります。

泥佛不渡水(でいぶつみずをわたらず)

 

泥で造った佛(仏)像は水を渡ることは出来ません。

壊れてしまうものを頼っていては安心に人生を送ることは出来ません。財産や所有物など“物”に頼っていては自分に自信を持つことは出来ません。

形ある物(財産や所有物)に頼るのではなく、ありのままの自分に価値を見出すことが大切です。 自分の内の品格を高め、自分に価値を見出す努力を重ねたいものです。