運動が大好きなローゼ。大きなリングを使って辿り着いたのは…
知らない世界
【第3回】
丸岡 永乃
この世界には、知らないことがいっぱいある。誰かのおかげで、それを知ることができる。
知らない世界へ誘い込んでくれる絵本。
チェス工房で昼も夜もこまづくりをする職人のヘルブラオは、仕事の時はもちろんのこと、ひと息つくときも、休みの日も、いつでもこまづくりのことで頭がいっぱい。長い月日が経ったあるとき、ヘルブラオはふと、自分のつくったこまでチェスをしてみたいと思い、チェス仲間を募集することに。※本記事は、丸岡永乃氏の書籍『知らない世界』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
知らない世界
ヘルブラオがタンデムを選んでいる頃、
体を動かすことが何より好きなローゼは
大きなリングを使って町中をぐるりぐるりと回っていた。
ぐるり ぐるり ぐるり ぐるり……