【前回の記事を読む】言葉の力は強いから…「無口であれ、寡黙でありたい」と自戒する理由
三章
神とは何か、カルマとは何か
あなたはいったいどこから生まれてきたかということです。それを考えていくと、神の存在に突き当たります。私たち人間をはじめ、すべてのものを作り出している奥深い存在、それが神なのです。
神は創造者であり、保護者です。この世界、すべてを支えている存在です。
神なしには、すべての人、この世界中に存在するすべてのものは、どこにあっても生きることはできません。
すべての人、物、存在するものには、神が宿っています。神はすべての世界の源の存在であり、宇宙の母といってもよいでしょう。
神はエネルギーです。この世界に起きている現象はすべて神のエネルギーによるものです。神のエネルギーが存在しないと、なにものも活動することができず、太陽の光さえなくなるのです。
人は生きるうえにおいて、エネルギーの源である神から、必要なパワーをいだくのです。そうしたエネルギーが分離して、個別にシンボル化され体現化されているのが、さまざまな神様です。一方、それらエネルギーが集まってできているのが魂です。つまり、あなたという存在は、大きな神から分かれた、分身なのです。
ですから、あなた自身の本質を信ずるとともに、あわせて、そうしたエネルギーをシンボル化した、すべての神様を信じて尊敬していくことが大切です。それは、人間という小宇宙のすべてがわかっていく道に通ずるのです。
ヒマラヤの聖者やインドの人たちも、シヴァ神が住むといわれる聖地の山々に巡礼に行きます。相川先生もそのすべての山々を巡られた。(日本の巡礼というと四国八十八箇所巡礼です。)それをスピリチュアルな心で行うということは、雑念を捨て去り、信仰心を強めることにも役立ち、確かに尊いことです。
しかし、そうした外側の修行で終ってしまうのではなく、ぜひともあなたには、自分の内側に向かう修行をしてほしいのです。
ヒマラヤの教えは、単に巡礼で終わるのではなく、そこからさらに真のあなたを知り、自分の中の神に本当に出会っていく教えです。
身体を浄めて、整えていきます。そして、その中にある心も浄めて、曇りがないようにするのです。私たちの身体は、神様からいただいた素晴らしい道具です。