喝
大声で叱る!! 相手の迷いや執着を断ち切る為の大声は、禅の修業には不可欠です。もともと不立文字は言葉での説明を超えた悟りの境地を得る修業です。私達の日常は様々な誘惑や迷いで自分の在り様さえ見えなくなる事が多々あります。そんな自分に“喝!!” 今、何を為すべきか。いつも原点に戻って自分を律して行きたいものです。
放下着 ―臨済録―
“すててしまえ”という禅語です。人は一度手に入ったものを捨てる事が苦手です。物質など目に見えるものから、思い出や記憶など目に見えないものにまで執着します。名誉、財産、知識、立場……。そして、それが悩みや苦しみの原因を作ります。拘りは物事を成し遂げるのに必要不可欠な面もありますが、今度はそれが重荷になることもあります。軽やかな心で生きていきたいものです。