そして、西野カナさんの「トリセツ」という曲にもあるように、女性は急に不機嫌になります。なぜ不機嫌なのか察してほしいので、聞かれても何も答えません。でも、ほっとかれると怒るという面倒臭い生き物です。

特に私は、昔から一人で過ごすことが多かったので、思ったことを相手に伝えるのがとても苦手です。当時の私は、本当は沸点はかなり低いし、せっかちだった。しかし常に平然を装っていたので、彼には全く気づかれなかったのですね。

彼との付き合いの中で、最初はめちゃくちゃ優しくしてあげていたのに、次第に文句が増え、機嫌が悪くなることも増えていきました。

色々と思うことはあっても、すぐには伝えることができず、自分の中で消化しようとしていました。でも、消化しきれずに爆発させてしまっていたのです。

彼が初めての彼氏だったので、私は男性との付き合い方が全く分かりません。だから、とにかく彼の求めることに応じてあげていました。付き合ってからも変わらず毎週彼の家に通い、手料理を振る舞ってあげていました。それは問題なかったのですが。

問題は、付き合う前からパターン化していた、夕食後「マッサージしてあげる」とベッドに誘導されていたこと。乗り気じゃなくて「今日はやめとく」と言った日もありましたが、「自分に素直になった方がいいですよ」とか言われて丸め込まれ、結局応じていました。彼は満足していたかもしれませんが、私にとっては次第に苦痛になっていたのです。

彼も、自分のことで精一杯だったので、私を気遣う余裕はありませんでした。察することなんてできるわけがありません。男性は察することが苦手です。もっと自分の気持ちをしっかり伝えていくべきだったなあと思います。

遠距離になってから一度電話で彼と話し、「そんなに悩ませて申し訳なかった」と彼も言ってくれました。もう一度会ってみようと思ったのですが、それ以降彼からの連絡が全くなかったことで、私の気持ちは完全に冷めてしまいました。

兵庫まで彼に会いに行くとなったら時間もお金もかかります。そこまでして彼に会いに行く価値があるとはどうしても思えなかったのです。そこまでタイプじゃないのに一時の感情で付き合ってしまったので、興味が続かなかったわけですね。

前年の「出会いの年」では多くの男性と知り合いましたが、それでも彼氏はできず、私は疲れ果てていました。そんな中、条件も悪くない彼が現れ、「コイツで良いか」という妥協があったのだと思います。

また当時、他に気になる男性(誠也、直太朗)がおり、完全に私はそっちに気持ちが持っていかれていました。

連絡もないし、このまま自然消滅かなとも思いましたが、ヘリ子より「急に連絡来ると気まずいから、ちゃんとした方がいい」とアドバイスが。確かに、急に連絡が来る可能性は高いと思いました。彼は、私がずっと自分のことを好きでいてくれていると思っているから。