【前回の記事を読む】月給8,000円…中学時代に「新聞配達を3年間続けた」結果は?
ボクシングに熱を上げる
一方、格闘技好きは変わることなく、高校時代にはボクシングにも打ち込んでいました。といっても、当初の目的はやせるため、つまりダイエット。体質なのでしょう。中学の頃から太りはじめ、高校に入ったときには、身長170cmで、体重は70kgくらいあったと思います。「このままじゃよくない」と心配した親のすすめで、地元のボクシングジムに入ったのがきっかけです。
このボクシングジムの会長は母の同級生。元WBC世界ライト級チャンピオンのガッツ石松さんが所属していた東京の名門ヨネクラボクシングジムでガッツさんの後輩だった方でした。
「プロボクシングジムに通っていたことがある」と話すとよく驚かれますが、どうせやるなら中学時代にやっていた柔道ではなく、ほかの格闘技をやりたいと思っていた私にとって、ボクシングはたいへん魅力的だったのです。『週刊少年サンデー』に連載されていた、大人気のボクシングマンガ「がんばれ元気」の影響もあります。
当時、私が通っていた高校にボクシング部はありませんでしたし、「日本一のチャンピオンメーカー」とまで言われたヨネクラボクシングジム出身の人が、東京から地元に帰ってきて開いたボクシングジムに通うのはワクワクすることでした。
徳島県内はおろか四国中でもボクシングをやっている人は少なかった時代です。そのため、私が通うボクシングジムには広く徳島県内から練習生が集まっていました。
ボクシングジムに通いはじめて、見る見る体重は落ちました。ミドル級(69kg超75kgまで)か、ウェルター級(64kg超69kgまで)だったのが、一気に58kgくらいに。ボクシングの階級では、ライト級(57kg超60kgまで)に当たります。
「誰かわからないくらい、やせたね」その頃の友人の言です。
高校在学中の3年間続けたボクシングは、その後、社会人になって大病をしたあとに体力をつけなければいけないと思って再開し、36歳からも4年間にわたって続けています。