応援される力の原点
当時は知り合いもそれほど多くありません。1人でチラシ作りなどの雑務や集客をしながら頑張っていました。特に、集客に命をかけて、飲食店に頭を下げ手作りのチラシを置いてもらったり、飛び込みで高校や大学を訪問したりしました。
中には大学に5回訪問し5回断られ、それでも頭を下げに行った6回目には「ウチの敷地を跨がないでくれ」と出禁をくらったこともあります。
そういった感じで無我夢中で行動していましたが、月日はあっという間に過ぎ去り、講演日の3週間前になってしまいました。僕自身、何としても講演会を成功させたいと思い、全力で行動していましたが、その時点で集めることができたお客様の人数は、たったの30名。大きな目標を掲げたわりに全く成果を出すことができず、自分の未熟さに悔しい思いでいっぱいになりました。
ですが、泣き言をいっても講演会開催までは3週間しかありません。
1人でも多くの人に愛を伝え、「本当はどんな人生を歩んでいきたいのか」を考えるきっかけを提供し、人々の幸せに貢献するため、僕は諦めませんでした。ここから僕は最終手段に出ることにします。結果、その手段が講演会当日には400名のお客様が集まる大イベントとして成功させることになったのです。
その行動こそが、僕の応援される力の原点となります。
3週間前に僕が取った行動とは何か。それは“協力”のお願いをすることでした。
何のためにこの講演会を開催するのか、なぜこの講演会をやりたいのか、という志を語り、その想いを実現するために今までやってきた全ての行動を僕は本音で話しました。
「持てる力を全て出しきりました。でも、この結果なんです。ですが、どうしても成し遂げたい想いが僕にはあります。どうか力を貸してください」
「たすけて」という言葉と共に、持てる人脈全員に自分の想いと現状をお話ししました。
その結果、この想いと行動に多くの方が賛同してくれて、当日の会場設営などを協力してくださるボランティアスタッフは全国から43名が集まり、講演会の集客に協力してくださった方はなんと100名を超えました。
700名キャパの満席まではいきませんでしたが、講演会当日の会場には400名のお客様が集まり、講演会を開催することができたのです。
この経験から学んだことは、1人ではダメだと思った時に心から言える「たすけて」という4文字と、志、そして今までやってきた行動を素直に伝えることで、人の心が動き、自分の想いに人は協力してくださるということでした。