自分の人生を振り返る「思い出ノート」の作成
思い出を色分けする
そしてこの「思い出ノート」が出来上がったら、自分の思い出の中で、うれしかったとか、楽しかったとか、悲しかったとか、いろいろな出来事に対して自分がどのように感じたかをもう一度チェックしてください。
幸せに感じたことは赤鉛筆または明るい色のマーカーで囲んでください。反対に悲しい思い、苦しい思い、悔しい思いなどあまり良い思いではなかったことは青鉛筆か、別の色のマーカーで囲んでください。
自分の思いがどういう思いであるか、どういう傾向性を持っているかが色彩でわかるようになります。幼少時代の感じ方、思春期の頃の感じ方、そして年代を追っていくごとの感じ方の変化が分かるのではないでしょうか。
幼少時代には、比較的楽しい思い出、幸せな思い出が多かったのではないでしょうか。それに対しては感謝することが大切です。両親や周りの方が愛を与えてくれたことに感謝することです。そして年代が上がり自立するにつれ、受験や就職、結婚などいろいろな経験を積むようになります。
その中で喜びもたくさんあったと思いますが、苦しかったこと、悲しかったこと、友人や家族とのトラブルなどもあったことでしょう。そして嫉妬心、猜疑心、欲望、怒りなど様々な感情も出てきたのではないですか。またそれが今抱えている問題の原因となっているかもしれません。
そして皆さんの中には、その問題が、自分の力ではどうすることもできなかったこと、例えば台風や地震や突然の事故などによって被害を受けたり、大事な人を亡くしたとか、両親が離婚したとか、お父さんの会社が倒産し一家が離散したとか、自分の力ではどうにもできなかった体験をされた人もいると思います。
どうして自分だけがこんなに苦しみを背負わなければならないのかと思う人もいるでしょう。しかし逆に自分はとても苦しい経験をしたけれども、自分と同じような苦しみを経験した人の気持ちもわかるようになり、それを励みに逆境に負けず力強く生きてゆこうと決意した人もいるはずです。
いろんなことがこれまでの人生の中であったとしても、あなたに起こってきた問題は、あなたのこれからの人生の中で、とても大事な経験であったことを知ってください。あなたにしか味わえなかったその大事な体験や経験を、それがたとえ小さなことであっても、これからの人生に大きく影響してきます。それをどのように生かしていくかが問題なのです。