過去自分をほめる

過去の自分をほめることで肯定度数を向上させていきましょう。

私たちの人生は、過去、現在、そして未来で構成されています。過去には、失敗、後悔もあれば、成功や嬉しかったこともあります。謙虚で控えめな日本人はどちらかと言えば前者をよく覚えていますが、後者は忘れがちです。

自分のことを好きになるためには、過去の嬉しかったことを思い出すことで肯定度数をUPさせて、否定度数をDOWNさせることが必要です。両方するのは難しいように思えますが、まずは肯定度数を向上させれば、自然と否定度数は低下します。

大学生を対象に「やる気UPセミナー」というものを行う時があります。参加者に今日まで生きてきて「良かったこと」「自慢できること」を10個以上ノートに記入してくださいと伝えます。そうすると個人差がありますが、20個ぐらいスラスラと記入する学生もいます。例えば、

◆小学校で皆勤賞を取った。

◆小さい子どもの面倒を見たら「優しいね」と言われた。

◆部活で朝練にずっと参加した。

◆模擬テストで100位以内になった。

◆大学に合格できた。

もしここで失敗、反省を10個以上記入してくださいと伝えれば、テンションは低下するかもしれません。「やる気UPセミナー」ではなく、「やる気DOWNセミナー」になっているでしょう。

このように今までの成功を明確にしていくと、気持ちが上がり、肯定度数も高まることから、間違いなく身体が活性化され、未来に向かう力が増進されます。

ちなみにセミナー後の大学生の感想文を紹介します。「過去の成功を思い出していると、とても楽しかった」「自分って“できるやん”。もっと欲張っても良いと思った」「もっと好きになって、いろいろ挑戦したい」など非常に前向きな感想が見られました。

今度は読者の皆さんがペンを持ち、書き込む時間です。

「読む」ことから「書き込む」ことで学びの成果は倍増します。その前に書き出すことの効果についてもう少し詳しく説明しましょう。

まとめ

どんな小さなことでも構いません。過去にあった「良かったこと」「嬉しかったこと」を思い出しましょう。

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