えがおのリレーだいさくせん
するとこんどは、カバのおくさんがいいました。
「ネネちゃんたち、わたし、ウサギさんに会いにいきたいの。いいかしら」
もちろん! と、ネネちゃんもムックもとびきりのえがおを見せました。
ウサギの家につきました。ウサギも、おいしそうなケーキとネネちゃんのえがおに、すっかり気持ちがあたたかくなりました。
「ウサギさん、さっきはごめんなさいね」
カバのおくさんは、もうしわけなさそうにあやまりました。
「いいのよ、気になさらないで。おなべをかしてくださったお礼といってはなんだけど、じつは、そのおなべでプリンをつくっていたの。どうぞ、食べていってくださいな」
そういうと、ウサギは、れいぞうこからおなべの形をした大きなプリンをとりだしました。こんなに大きなプリンは見たことがありません。そのぷりんぷりんのプリンを、ウサギはスプーンですくってみんなにわけてくれました。
ネネちゃんとムックとカバのおくさんは、おなべのプリンをおいしくごちそうになりました。家の中は、プリンのあまい香りにつつまれ、みんなのほほがさくらんぼ色にそまりはじめたとき、ネネちゃんがいいました。
「わたしたち、そろそろいかなきゃ」
たのしい時間をもっとすごしたかったネネちゃんとムックでしたが、ふたりには、けらけら森のみんなにケーキをくばる仕事がまっています。ウサギと、カバのおくさんにさよならをいうと、つぎのどうぶつたちに会いに出かけていきました。