◆ホムス→トリポリのバス(写真2)
このバスは形容しがたいおんぼろバスであった。屋根の金属板がはがれているので雨漏りがしていてシートは濡れている。そのシートもあれば良いほうで、所々無くて板を敷いている。シートもない座席もあったのでそこは誰も座らないだろうと思っていたら、混んでくるとすべての席がふさがってしまった。
また、走り出すと豚のような悲鳴をあげるが、その割にはスピードは全然でない。
◆人間を組み敷くバビロンの獅子像(写真3)
旧約聖書でイザヤが「美しいバビロンはただ、野の獣とふくろうの世界に帰するだろう」と予言したバビロンはナツメヤシのオアシスに囲まれたガレキの廃墟だった。
◆バビロン王国時代の城壁の一部(写真4)
この壁の前を、アレクサンダー大王が多くの家来を従え、そして多くの戦利品を携えながら、胸を張って通ったのだろうか。