小説 絵本・漫画 絵本 2022.06.30 【えほん】ある天気のよい日曜日、くまのくーたんと男の子がお話をしています。 くーたんの がっこうっていいな 【第1回】 シンプルライフ研究家 マキさんご推薦! 学校を意識しはじめたお子さん、お孫さんへのプレゼントに最適な一冊! この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 ※本記事は、くーにーず・朝陽このみ氏の絵本『くーたんの がっこうっていいな Koo-tan’s School must be fun』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 がっこうっていいな
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『春のピエタ』 【第16回】 村田 歩 お母さんがある日突然いなくなってから、同じ夢にうなされた。―幼い私は、お母さん、お父さん、お兄ちゃん、と叫び続け… 大型トラックが停まるスペースにはたくさんの紙が積んであった。フォークリフトから突き出た二本の長いつめを、おかあさんは簀子(すのこ)のような板の下に慎重に差し込んで、大量の紙をゆっくりと持ち上げる。その顔があんまり真剣で険しいので、あたしは電信柱の陰から一歩を踏み出すことがためらわれた。たくさんの紙の束を持ち上げるのは機械の力なのに、眺めていると思わずこちらまで力んでしまう。運転席で操縦しているお…