香倶耶という女性

伊藤 清
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2021年12月15日
ISBN 9784344937932 判型 4-6240ページ
価格1,320円+税
知的な美貌、溢れるエネルギー、妖艶な瞳――
待ち望まれた理想の存在、香倶耶。
いま、その魔性のヴェールがはがされる。
現代によみがえる「竹取物語」新伝説。

蜘蛛だ。香俱耶の影が巨大な蜘蛛に変わった。その脚は長く、ゆっくりとうごめいている。
やがてそれは、薄い毛に覆われた四本の脚を持つタコのようにも見えだした。……と、そのとき、
「崇生さん、わたしを見ないで!」
香俱耶の小さく叫ぶ声が聞こえた。崇生は、声に促されて視線を再び池に戻す。そこでまた香俱耶の声がする。
「崇生さん、わたしを見ないで!」   (本文より)
目次
  1. 第一章 夏の夜の出来事
  2. 第二章 香倶耶の目覚め
  3. 第三章 香倶耶の正体
  4. 第四章 香倶耶の見た夢

掲載記事

著者詳細

伊藤 清
1952年6月1日 北海道生まれ
獨協大学外国語学部英語学科卒
都立日野高等学校校長を定年退職後日本体育大学荏原高等学校副校長、同桜華中学・高等学校副校長を歴任、定年退職。その後、同中学校で4年間非常勤講師として道徳の授業を担当する。
現在、同校で空手道部の指導を継続。現在は都立東村山西高校で副校長マネジメント支援員として管理職の支援業務を担当。
全日本空手道連盟公認四段。日本スポーツ協会コーチ2。
一級小型船舶操縦免許。一般社団法人ヒーローアカデミー顧問。
処女作:『希望の鎖』(2019年11月 小社刊)