浅川 洋

東京都八王子市在住。
現代は「メールやライン」で交歓。それを思うと松姫と織田信忠の「文」は想像以上にあったのではないか。歴史とロマン。二人の、人間の「切なさ」。そんなことを思いつつ綴ってみました。

掲載記事

書籍

  • 尾張物語
    浅川 洋
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    歴史好きの茅根が単身赴任先でたどり着いたのは、「史跡探訪集いの会」。
    そこで出会った案内員の白川律子とふれあうにつれ、互いの内心にまで踏み込むように。
    そんな二人の曖昧な関係は、長い時間をかけて移り変わり、衝撃的な結末を迎える――。

    松姫は、父・武田信玄と織田信長の同盟のために信長の嫡男・信忠と婚約を決められる。
    政略結婚の二人だが文を交わして仲を深め、やがて結ばれるものと思っていた。
    しかし、その夢は父たちの決裂によって無惨に砕かれた。
    時代の荒波に呑まれながらそれでも互いを想い続け、10年越しに再び巡り合えるかと思った矢先、
    本能寺の変によって二人は永遠に引き離されてしまうのだった。
    「日本史のロミオとジュリエット」と呼ばれるこの二人の恋を慈しむ主人公は、自らの思慕にどう向き合うのか……。