なんと、保健師としての私の初仕事は新興宗教の信者の集まりに対しての健康教育だった。保健師は、「お祈りの前座の余興」のために呼ばれたようなものだった。先輩と私は、這う這うの体でその場から逃げ帰った。彼女たちにとっては、「生活習慣改善の必要性」などの認識は自分たちの生活に何の意味も持たない茶番みたいなもので、「信仰」こそが健康に生きるための手段であり、方法なのだ。「人の生活習慣を改善することは簡単な…
[連載]保健師魂は眠らない
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【最終回】真秀場 弥生
苦い経験となった保健師初仕事。保健師活動の根幹、それは「保健指導」
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第14回】真秀場 弥生
初めての保健指導。大成功!と思いきや、参加者は「お祈り」を始め…?
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第13回】真秀場 弥生
生後6か月の子供を預けて働いたのは…「自己実現のため」だった。
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第12回】真秀場 弥生
骨盤の歪みで右足が長い?!日常生活の歪みを自分自身で調整する❝操体法❞
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第11回】真秀場 弥生
長年苦しんできた症状が漢方によって完治。「漢方薬」との出会いで希望が見えてきた!
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第10回】真秀場 弥生
映画を見た感動の「ゾクゾク」が全身の悪寒・不快感に…。まるで自律神経の復讐のよう
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第9回】真秀場 弥生
睡眠時間を削り続けた毎日…。とうとう訪れた「破綻の日」
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第8回】真秀場 弥生
私から保健師であることを奪った主犯、それは「めまい」だった…
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第7回】真秀場 弥生
「休みたくても休めない」睡眠時間を削って働いてきた保健師の嘆き
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第6回】真秀場 弥生
不眠の正体は「体力、気力ともにアドレナリン全開」ランナーズハイで挑んでいた派遣活動…!?
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第4回】真秀場 弥生
コロナの直前、体が壊れ辞職した保健師…「とんでもない卑怯者だ」
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第3回】真秀場 弥生
不眠症に苛まれるなか「眠れないことも悪いことばかりではない」と思えたワケ
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第2回】真秀場 弥生
「大丈夫、今日はきっと眠れるはず」胸の重圧感と息苦しさを感じた不眠の日々
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【新連載】真秀場 弥生
「死にゃあしねえよ」婦人科医の衝撃の言葉に悲しくも納得してしまったワケ