【前回の記事を読む】「わたしは生きていてはいけない」…罪を戦争のせいにしない老人1バスが終点の高山駅に着くと、篠原は駅から支局まで徒歩十五分の距離を、気が急くままに走りに走った。だが、支局の中に緑川の姿は見えなかった。事務員の小池春子が一人で誰かと電話で話していた。小池は、篠原が席に座るのを見ると、あわてて電話を切った。「あれ、篠原さん、気が付かんと、すみません。今、支局のベランダの塗装が剥がれ…
[連載]白川郷―聖なるものの村―
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