仕事が忙しいとき、相手が暇なとき、ときどき応援に来てくれる男がいた。私より五つ年下で気が合う男である。熱心なエス学会の信者で、ことあるごとに誘い勧めるので、是がエス学会だといえるものを見せてほしいと言うと、一冊の本を渡され、この部分を読んでほしいと示されたのが、三澤(みさわ)鈔(しょう)である。わかりやすく解説してほしいというと宗教の話はしなくなった。豊中市の作業場で仕事をしているとき、妙齢の婦…
[連載]市井の片隅で
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評論『市井の片隅で』【第6回】佐古 幸男
【論説】「よければこの本を読んでみて」読経の面白さとは?
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評論『市井の片隅で』【第5回】佐古 幸男
別人が憑依する?「御不動さん」と呼ばれる女性の不思議な祈祷
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評論『市井の片隅で』【第4回】佐古 幸男
医者も驚愕!膝切断のはずが…数日で完治した恐るべき治療法
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評論『市井の片隅で』【第3回】佐古 幸男
病院が変わるたび病名も変化…原因不明の病に苦しむ姪の運命は
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評論『市井の片隅で』【第2回】佐古 幸男
示談で済ませた交通事故から一か月…後遺症の苦しみが始まる
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評論『市井の片隅で』【新連載】佐古 幸男
突然顔が腫れて目が開かない!母に「拝み屋」に連れていかれ…
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